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■……ピリング(毛玉)にピリピリ!?……■
毛玉は汚れではありません
寒い寒いと震えてても、2月に入れば節分だ、立春だ、♪梅は〜咲い〜たか〜、桜は〜まだかいな〜♪とついつい心がはずんできます。
季節に先駆けたファッションをまとってこそ、真のおしゃれさん。
2月の声をきいて「さあ、そろそろ春物ね!」ってな気分になられる方が多いのでしょう。
クリーニング店では、厚手のセーターやカーディガンのご依頼がどっと増えてきます。
工場のスタッフは、ニットを一枚ずつネットに入れて丁寧に洗い、ごく短時間脱水をかけたあと形を整えて静止乾燥機へ…。
「ほ〜ら、ふっくらキレイな仕上がり!」
と胸はってお客様のお手元にお返ししています。
が、なぜか来るんですわ、クレームが。
「ちょっと〜、袖の裏側とか、脇腹の汚れがちゃんととれてないじゃないの!」
ってね。
慌ててご指摘の部分をチェックすると、汚れの正体はたいていピリング(毛玉)なんですね。
「お客さん、そりゃ誤解でんがな。毛玉は汚れとちゃいまっせ!」
思わず突っ込み入れちゃいたくなる次第。
ピリング(毛玉)を汚れと誤解なさるお客様が、残念ながら年々増えているような…。
私は「毛玉刈反対派」です!
微細な糸をふんわりよりあわせた毛糸を編んで作ったニットですから、着用中の摩擦で糸同士がからみあい、次第にピリング(毛玉)化していきます。
この毛玉はいわゆるニットの擦り傷。
断じて汚れではありません。
本来はほつれやボタン落ちと同様、クリーニングに出す前にお客様のほうで手当していただきたいものなんです。
ニット着用後には、こまめに点検して早期発見早期治療するのが一番ですね。
業務用の巨大な毛玉とり機もあるのですが、クリーニングのプロといたしましては、たとえ業務用であっても「毛玉狩り断固反対!」ですね。
「ニット生地を著しく傷め、寿命を縮めるサイテーケア! お客様にとって本当のサービスとは言えないだろう」というのが工場の職人たちの一致した見解です。
だって、毛玉とともに表面のふんわりした風合いすべてをそぎとってしまい、生地はたちまちつるっぱげ!
薄っぺら〜くなっちゃって、がくっと安っぽくなっちゃうんですよ〜。
もちろん、家庭用毛玉とり機をかけた場合も同様です。
毛玉を発見したからといって神経質に毛玉とり機をかけまくったら、最後は穴があいてきちゃうかも…!?
毛玉とり機を手にセーターをバリバリそりあげるのがご趣味とか、「寿命なんかどーでもいい。毛玉の存在自体が許せないんだっ! 目指せ、完全消去〜っ!」「お酒もたばこもギャンブルもやらないこの私にとって毛玉とりが唯一のストレス解消法なのよーっ!!」なんておっしゃる方なら…あえてお止めしませんが。
そっと毛玉を指でつまんで、そっとそっとその根元をカットする。
なんといっても、地道な方法が一番のようです。
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