■……スカーフ・ネクタイ……侮りがたし!……■
ホームクリーニング=ドライクリーニングではありません!
♪ドライマークの衣類もお家で洗える〜
なんてホームクリーニング用洗剤のコマーシャルを見るたび
「ああ、また罪なこと言っちゃって……」
とつぶやいてしまいます。
コマーシャル通りにお家でお洗濯したあげく、台無しにしてしまった衣類のご依頼があとをたたないからです。
そもそも、ホームクリーニングっていっても、水洗いです。
断じてドライクリーニング(水を使わない、溶剤を使ってのクリーニング、という意味)ではありませんから。残念っ!@2004年流行語大賞
ネクタイをホームクリーニングしたお客様
実は、先日また、このコマーシャルを真に受けたお客様が来店されたんです。
「夫のネクタイが、パスタソースで汚れてしまったの。
○○(洗剤の名称です)でクリーニングしたら、こんな状態になっちゃって……。
どうしてなのかしら?
喜久屋さんで元通りにしてもらえますか?」
差し出されたネクタイは、某ブランドのロゴの入った高級品。
でも、カウンターの上に置かれたのは、無惨なよれよれの紐!でした。
ネクタイの表地は、バイアス(斜め)に裁ってあるんですね。
だから、洗濯中に引っ張られると、ぐ〜んとのびていく。
かたや、ネクタイの芯地のほうは水洗いで縮みやすく……どうしてもよれたり、ねじれたり、表面が波打ったりしがちなのです。
よじれた部分を広げてみたら、シミを発見。
さらに、シミをかこむように、ぐるりと色落ちしていました。
素材は絹100%。ドライマークの絵表示といっしょに<水洗い不可>って書いてありました!
最初からクリーニングに出してくださったら、シミをすっかりキレイにしてお返しできたでしょう。
でも、ご家庭のお洗濯で、ここまで無惨な状態にしてしまったら、もはやプロでも完全にはもとにもどせません。
クリーニング代を節約したつもりが、ネクタイ代ン万円の損になってしまいましたね、お客様〜(ToT)
ネクタイ・スカーフ、特に絹物にはご用心!
そもそも、絹のお洗濯難易度は最上級ランク。
水につけると繊維がぐんぐんふくらみ、色落ち、色移りしやすくなるのです。
洗濯で力が加わると、毛羽立ったり、こわばったり、風合いの変化も起こしがち。
水洗い不可の品物をご家庭で洗うなら、相当に神経を使わなくてはなりません。
布の四辺を縫っただけ、というシンプルなつくりのスカーフですら、クリーニングに出すことをおすすめしています。
いわんや、芯が入っているぶん、縫製もアイロン仕上げも厄介なネクタイをや!
絹のネクタイ、スカーフ……頻繁に使うため汚れやすいアイテム。
それに、スカートやジャケットに比べたらアイロンがけも一見とても簡単そうにみえます。
しっとりと滑らかな絹の優しい風合いとあいまって、
「よし、自分で洗っちゃおう!」
と考えがちですが……お洗濯のときは、プロも警戒する難敵に豹変することを、くれぐれもお忘れなく!
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節約の つもりで洗って 大損害!
侮るな 絹は迷わず プロにお任せ |
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