■第二十一条は <「クリーニングできません」の裏事情>の巻■
衣類をどっさり抱えてお店に出かけたら、
「この服は、クリーニングできませんね」
と言われてがっかり……。
なんて経験をお持ちの方、結構いらっしゃると思います。
「どんなものでも洗えます」といってクリーニング事故を起こす業者は論外ですが、ろくな説明もなく断られるのも、いやなものです。
今回は、「クリーニングできません」と言う言葉の裏事情を、プロがこっそり教えちゃいます!
☆「洗えない基準」は業者ごとに違う
クリーニング業者は取次店も含めて平成13年の調査で、159,801軒。(厚生省生活衛生局指導課・環境衛生関係営業施設数調べ
)
老夫婦が自宅兼工場で昔ながらの技法で洗う店もあれば、巨大工場で最新機械を使って仕上げる企業。ランドリー(水洗い)に特化している業者、着物や毛皮、皮革製品などの特殊品のクリーニングがメインの業者……etc.
企業規模、クリーニング設備や作業にあたるスタッフの技術は、まさに千差万別。
業者の数だけ「洗えない衣類、素材の基準」があるといっても、過言ではないでしょう。
つまり、
「クリーニングできません」
とは、正確には
「うちの店ではクリーニングできません」
というべきなのです。
実際、Aチェーンの店ではダメでも、Bという別のチェーン店ではOKという場合が多々あります。
断られたら、ひとまず別の店に当たってみましょう。
☆なぜ取り扱いできない?
一般にチェーン店では「断る基準」が厳密です。
たとえばe-closetサービス提供会社・喜久屋の場合は、
1)クリーニングに不適な素材
2)下着・オムツ・ペット用品など
などは、原則としてお取り扱いできません。
たとえば、1)。
ゴム引きのコートの場合。
取り扱い絵表示は、「水洗い不可・ドライクリーニング不可」の表示があるはずです。
このようなアイテムは、洗うことによって重大なダメージを衣類に与えてしまうため、そのような表示がつけられているのです。
良心的なメーカーやショップでは、購入の際に
「この商品はクリーニングもできないのですが、よろしいでしょうか?」
と一言伝えているはず。
しかし、そこまで徹底していないところも、少なくないようです。
買って着て、汚れてしまった。
ではクリーニングを……とクリーニング店に持ち込んだところ、初めて絵表示のことに気づいた。
そんなお客様も大勢いらっしゃいます。
また2)下着・オムツ・ペット用品の場合。
病院で使用したリネン類などもそうですが、他のお客様のお品物に対して、衛生上の問題があります。
喜久屋のような一般のお客様のお品物をお預かりするクリーニング店では、たいてい断られるでしょう。
特に病院で使われる布製品のクリーニングは、特殊な許可を得た専門業者のみ取り扱うよう、法律で定められています。
☆クリーニング店がお断りする本当の理由は?
特に店頭でお断りすることが多いのは、やはり「水洗い不可・ドライクリーニング不可」のアイテムです。
その場合、クリーニング店店頭で
「申し訳ありません、当店ではこちらの衣類は、お預かりできません」
と返答があったなら、その真意はこうです。
「こちらは、クリーニング事故を起こしやすい品物です。誠に恐縮ですが、お客様の大切な衣類をクリーニング事故から守るため、やむをえずお断りさせていただきます」
洗ってダメになってしまうもの、洗えるものを見分け、洗えないものは「申し訳ございませんが、洗えません」とお断りするのが、受付の大事な仕事なのです。
なお、どのお店にも断られた衣類は、手拭きでキレイにしましょう。
中性洗剤を溶かした洗濯液を作り、それにタオルを浸して固く絞ります。
そのタオルで衣類をふき、すぐに水で固く絞ったタオルでふきとります。
あとは形を整え、風通しのよいところで陰干しすればOK。
実はプロも採用している洗い方なのです。
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クリーニングするとダメージが!
そんな素材もあると知っておいて!
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